ロード・トゥ・パーディション

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ロード・トゥ・パーディション (特別編) [DVD]
何度見ても大好きだ。この映画を見て初めてトム・ハンクスを好きになった。
ハンクス演じるマイク・サリヴァンがいいんだよなあ。寡黙で有能で、仕える相手と家族を愛していて意思が強固で(ハッ、と今何かに気付いたが敢えて言わない)。父のように慕い、息子のように愛していても、父になれず子になれないミスター・ルーニーとマイクが悲しい。


静から動、動から静への展開が美しく、音楽と美術が申し分なくて、役者の演技が素晴らしい。


殺し屋マグガイア登場シーンや都会へ入るシーンは、効果的なパースペクティブの使い方に身震いしてしまう。ミスター・ルーニーポール・ニューマン!)の苦悩やマイクの怒り苦しみに同調しながら、静かな父子愛に泣かさる。こうなれば物語の陳腐さなどどうでもいい。


稀にだけれど、こういう傑作映画が生まれる事があるんだよな。万一映画史に残らなくても、私は一生忘れないよ!

個人的にはゴッドファーザーに次ぐギャング映画だと思うけれど、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ [DVD]』などはまだ見てないから少しだけ留保。

映画って本当にいいよなあ。