開始

オープニングだけで燃えるよキン・フー
聞き取れるのは「住手」とか「走開」とかシンプル単語ばかりで、何が中文の鍛錬だか、いや楽しいですね!行くぜ龍門!

【ここから5年前の初見時感想:ネットから削除していたものをサルベージ】
陥れられた大臣の子供達を殺害するため、宦官率いる刺客団が荒野に派遣される。子供達を守るために大臣の元部下達が集い、暗殺者達と死闘を繰り広げる。荒野の1軒宿で敵同士が互いに相手の素性を疑いながら談笑している場の張り詰めた空気がたまりません。西部劇に通じる面白さ、この様式美!画面にあふれる緊張感と殺陣の美しさはちょっと比類がないと思う。


徐克(ツイ・ハーク)がリメイクして『ドラゴン・イン(新龍門客桟)』を作ったそうだが果たしてこれに敵うだろうか。もちろんスピードやアクションの完成度は現代香港映画の方がはるかに上だが。

『龍門客桟』の殺陣は京劇のようで牧歌的にすら見えるが、すぐにそんな事は気にもならなくなる。いやむしろこのスピードだからこそアクションシーンの画面構成が美しいのではないか。

ラストの決戦も実に見ごたえがあった。妙に情緒的になったりしないドラマの抑制が良い(いきなり<終>が出た時にはびっくりしたが)。こうなったらキン・フー全作品制覇を目指すしかないな!台湾か香港でDVDを出してくれないかね、絶対買うのにな。