『ベウラの頂』

「中央病院です」パスコーは言った。「ロージーが入院してまして。病院側の話では髄膜炎かもしれないと」
沈黙が続いた。それから、ものすごく大きな音がした。拳骨で何か固いものを打ったような。そして、ダルジールの声が荒々しく宣言した。「そんなことは、この俺が許さん!」
 
  『ベウラの頂』レジナルド・ヒル 

部下であるパスコーの娘が昏睡に陥った事を電話で知らされたダルジール警視。って、いきなりここだけ抜き出しても何やらさっぱりわかりませんが、とても好きなシーンなので。


ウィールドは真っ二つに割れたダッシュボードをじっと見つめた。
「何かあったんですか、警視?」
「うん」ダルジールは左手をさすりながら言った。「速度計が動かなくなってな、一撃を食らわしたんだ」

ベウラの頂―ダルジール警視シリーズ (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)


毎日日記を書いてはてな市民になって「ダルジール」とか「品冠」とか、項目を増やすのが当面の目標です。
そして今日は異動発表の日。どうだろうどうなるんだろう。