しゃべれどもしゃべれども』がとても好きだ。主人公・三つ葉の愛すべき単純さや真直ぐなところに惚れ、彼の「茶の湯」披露後の白馬師匠とのやりとりを読むといつも涙ぐんでしまう。ここ最近の個人的落涙小説(変なカテゴリだ)ベスト10の一つで、他には『女王陛下のユリシーズ号』や中島敦の「弟子」があるがそれはまたの機会に語るとして、つまり何が言いたいかというと、映画キャストに白馬師匠が入っていないのは本当ですかまさか登場しないんですか何故ですか!?ということだ。
今日こそそれを確かめようと思っていたけれど、諸事情により断念した。わざわざ6月10日の日記欄を空けておいたのになあ。

白馬師匠がいなくても素敵な映画には出来るのだろうけど、三つ葉の進む道を力強く肯定するには、やっぱりあの人の存在は大きいと思う。映画ではどんな風に描写しているんだろう。