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年末に購入したクルト・ヴァランダーシリーズ第5作『目くらましの道』に手をつける前に、シリーズ1〜4を読了。シリーズものは順番に読むのも良し、評判になった作品から読むのも良しですね。ダルジール警視シリーズとは最高傑作『骨と沈黙』で幸運な出会いをしたよなあ。シリーズ最初期『社交好きの女』などは正直あまり面白くな(略)、でも『子供の悪戯』や『闇の淵』あたりからハイレベルアップ・キャラクター造形最高! となってきて、今ではレジナルド・ヒルは新作を待ち望むお気に入り作家の一人となっています。
えーと何の話だったかクルト・ヴァランダーですね。第一作『殺人者の顔』はやはりあまり面白くなかったごめん。でも2作目以降、『リガの犬たち』『白い雌ライオン』『笑う男』とどんどん面白くなっていく。『目くらましの道』を読むのが楽しみですよ。ただ、ヴァランダーの行動にはたまに疑問を感じるなあ。ルール違反をするようなタイプでもなく、いたって真面目な性格に見えるのに、失踪したり単独行動に走ったり事実を伏せたり法を犯したり(勿論真剣に捜査に取り組んでいるわけだけど)、警察という大組織内の高い地位にある人がそんな事をしていいのか。いや、してもいいんだけど、彼の性格と行動との間のギャップに違和感を感じるわけです。精神的に追い詰められたら、真面目な顔で足を踏み外す人なのかな…。その危うさも含めて楽しめばいいのかもしれない。
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