読書

この本を読むたびに遠くに行きたくなる。バックパック一つでシルクロードを旅したいなあ。(今一番行きたいのはチベットですが)ASIAN JAPANESE―アジアン・ジャパニーズ〈1〉 (新潮文庫)作者: 小林紀晴出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2004/03メディア: 文庫…

通勤の友。サイレント喜劇好きの自分のために書かれたのかと錯覚してしまう。勿体無くて少しずつ通勤電車で読んでいるので、まだ100頁も進まず。ああゆっくりキートンを見たいなあ。幻影の書作者: ポール・オースター,柴田元幸出版社/メーカー: 新潮社発売日…

読みながら笑ってしまうやら涙ぐむやら(どうにも涙もろくて困る)。すべて実話というのが大変よろしいかと。世界には不思議なことが沢山あるものだ。人の善意は尊いものだなあ。ナショナル・ストーリー・プロジェクト ? (新潮文庫)作者: ポールオースター,…

「今は重厚で壮大な物語は避けたいなあ」と思っていたのですが、あまり重厚でも壮大でもなく(失礼な言い草)、一気に読了しました。うん読みやすくて面白かった!でもこれが昨年の「このミス」1位か…。ちょっと予想と違った。エルロイみたいな小説をイメー…

ヘルボーイ:闇が呼ぶ (JIVE AMERICAN COMICSシリーズ)作者: マイクミニョーラ,Mike Mignola,Duncan Fegredo,関川哲夫出版社/メーカー: ジャイブ発売日: 2008/12メディア: コミック購入: 1人 クリック: 14回この商品を含むブログ (16件) を見る届いてから気付…

重い本です。内容も。一日数葉しか見られません。希望と絶望の両方を感じます。世界を変えた100日作者: ニックヤップ出版社/メーカー: 日経ナショナルジオグラフィック社発売日: 2008/10/23メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 37回この商品を含むブログ (2…

前々から気になっていたこの本をやっと読みました。いやー面白かった!笑った笑った!深夜に森の中でドラムを叩くファインマン教授が大好きです。この好奇心の強さや遊び心がもうたまりません。そうだなあ、もっと自由に生きてもいいんだよなあ。肩の力を抜…

寝床読書。考え考えしながらゆっくり読むので、なかなか進みませんが、この本にはそれくらいの速度で丁度良いように思います。読むことは旅をすること―私の20世紀読書紀行作者: 長田弘出版社/メーカー: 平凡社発売日: 2008/05/01メディア: 単行本 クリック: …

沈み気味のところにこの本は失敗だった。破滅小説…というか破滅に向かう世界の小説を今読むのはきつい。出だしの数十ページで一時停止。でも読まなければ。ザ・ロード作者: コーマック・マッカーシー,黒原敏行出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2008/06/17メ…

ただいま漢詩ブーム中。植木久行先生の本は、情報量の多さもさることながら、読み物としても面白くて大好きです。非常に丁寧に典拠を示されているのがまた素晴らしい。出典や文献名を書かずに「〜という説もある」と楽をする著者が多い中、そのような安易な…

マイルズ君のシリーズはあと『メモリー』を残すのみ。もっと読みたい…。マイルズ君がんばれ、マーク卿がんばれ。『名誉のかけら (創元SF文庫)』『バラヤー内乱 (創元SF文庫)』『ヴォル・ゲーム (創元SF文庫)』が星5つ、『天空の遺産 (創元SF文庫)』『親愛な…

おとなしく寝てれば良いものを、寝床で何冊読んだか。いやービジョルド良いですねー『チャリオンの影 上 (創元推理文庫)』のカザリスの無私と誠実さと賢明さがとても好きです。ついでにマイルズ君のシリーズにも手を出してしまいました。面白い!口八丁のマ…

久しぶりに図書館に行きました嬉しい嬉しい。宝の山がまぶしいよ。白薔薇と鎖 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)作者: ポールドハティ,和爾桃子出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2006/03/15メディア: 新書 クリック: 5回この商品を含むブログ (15件) を見る密…

 『ダルジールの死』

我らがアンディ・ダルジールが!NO!!!梅田のBook1stで面出しされている『ダルジールの死』を手に取ってにこにこ喜んでいたのですが、パラパラめくってダルジール警視が「片脚骨折、片腕骨折、肋骨数ヶ所骨折、第二級火傷、爆風による打ち身と切り傷複数、…

『連城訣』

詳細に書き込まれた戦闘場面、ラスト3頁に至るまで忘れ去られていた(としか思えない)伏線や登場人物。書き込みのバランスがおかしいですよ。金庸先生は途中で飽きたのだろうか。とはいえ、一気に最後まで読まされてしまうわけですが。連城訣〈上〉菊花散…

『天涯・明月・刀』

一気に読むにはあまりに燃焼力が高く、切れ切れに進んでいます。今は第10章「一刀賭命」。小説中で葉開と小李飛刀の名が出るだけで「うわあうわあ」と動揺しています。『多情剣客無情剣』のあの大侠客が今や伝説になっているんですね。「小李飛刀威懾天下…

『天涯・明月・刀』

購入したまま放置していた古龍の『天涯・明月・刀』に手を出しました。格好良いタイトルだ!しかし中国語がもう本当に、意味はわかれど発音が皆目わからぬ!何という衰えっぷりかと己の記憶力を嘆きながら電子辞書を友としています。でも通勤列車で辞書なん…

デューラー ネーデルラント旅日記 (岩波文庫)作者: デューラー,前川誠郎出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2007/10/16メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 29回この商品を含むブログ (14件) を見る細かいな、アルブレヒト!解説で「出納簿文学」と書かれてい…

読了後にうるさく書くつもりですが、『目くらましの道 上 (創元推理文庫)』のクルト・ヴァランダーの人間味と弱さと誠実さがとても好きです。捜査独走には疑問を感じるけれど(しつこい)、あんた良い人だな本当に良い警察官だな!捜査を依頼するならダルジ…

「日本のマイク・ミニョーラ」の称号をあげたいな。久正人さん、好きですよ。ジャバウォッキー(3) (マガジンZKC)作者: 久正人出版社/メーカー: 講談社発売日: 2007/08/23メディア: コミック購入: 5人 クリック: 23回この商品を含むブログ (29件) を見る今…

年末に購入したクルト・ヴァランダーシリーズ第5作『目くらましの道』に手をつける前に、シリーズ1〜4を読了。シリーズものは順番に読むのも良し、評判になった作品から読むのも良しですね。ダルジール警視シリーズとは最高傑作『骨と沈黙』で幸運な出会…

米澤穂信2

往復通勤列車で『ボトルネック』読了。痛い。切ない。この人の小説は全部読んでみようと決めた。あのー先輩、いちごタルトとトロピカルパフェを貸していただけませんか。って遠いししばらく無理か買うしかないのかいや図書館。ボトルネック作者: 米澤穂信出…

米澤穂信

移動時間が長かったこともあり、先輩からまとめ借りした本を片端から読んでいます。日常の謎派は好きですが、最初2冊『氷菓』『愚者のエンドロール』は「そんなにものすごく褒めるほどでも」と思いました。しかしそこからどんどん良くなっていく。『クドリ…

魯迅の短編を少し読んで、中国古典小説短編を読みたくなり、古書店で購入してから3年ほど放置していた『今古奇観』を手にとってみる。なかなか面白い。難点は本の重さ、そして昭和33年刊なので本を包んでいた紙(グラシン紙というのでしょうか)がぼろぼろ…