創作活動再開
2ヶ月ほどペンを握らず絵も描かず、うつつを抜かしておりました。めでたい事・楽しい事・嬉しい事が満載で、山に行って海に行って、ブログもサイトも完全放置。なるほど自分は描かなくても生きていける人間なんだなあ。じゃあ気楽にいこう!趣味なんだから楽しくね!
この秋に故郷(創作)に戻るべく、そろそろ手を動かしていこうと思います。芝岡くんを見てると、自分もやろうかなという気になるねえ。秋には二人とも新刊ありで臨めれば良いのですが。誰かに笑ってもらえたら最高だよなー。
まずはリハビリとして富士山レポート(暑中見舞い)と『海角七号』感想1ページ漫画を描きたいな。そう、台湾映画の『海角七号』にベタ惚れで2回観に行き、サントラを何回リピートして聞いているか数えられないくらいで、カラオケで主題歌だって歌えるよ「如果海会説話〜」というようなことを全然書いていなかったね…。
物欲王
カネフスキー!!
- 出版社/メーカー: 紀伊國屋書店
- 発売日: 2010/08/28
- メディア: DVD
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紀伊國屋さんは良いものを沢山出してくれるねえ。『心の香り』とかアンゲロプロスとか、フリッツ・ラングとか。タンタンの『青い蓮』単体発売もご検討ください。それと『カーネギー・ホール』をDVDで出してくれませんか。ハイフェッツの超絶技巧を見たくてたまらない今なら絶対買う。映画『オーケストラ!』を見て以来、チャイコフスキーヴァイオリン協奏曲への熱が再燃してましてね。映画の終盤にあの曲を使うって、たとえどんな駄作であろうとも絶対に盛り上がるんだから反則だよなあ!とニコニコしながら語ってしまう楽しい映画でしたよ『オーケストラ!』。泣いた泣いた。
- 出版社/メーカー: ビデオメーカー
- 発売日: 1995/10/27
- メディア: VHS
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さて、ようやく出版されましたね待望の『ジミー・コリガン』2・3巻。ああ読みたいけれど読みたくない。
(1巻読了メモ→)http://d.hatena.ne.jp/dalziel/20091123/1276998553
- 作者: Chris Ware,クリス・ウェア,峯岸康隆,伯井真紀,中沢俊介,山下奏平
- 出版社/メーカー: PRESSPOP GALLERY
- 発売日: 2010/06/15
- メディア: ハードカバー
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http://4.bp.blogspot.com/_aHllGX83SYQ/TBdJ9WChmtI/AAAAAAAAASM/7Z_iZtZJ0qY/s1600/towerjim.jpg
グラフィックノベルといえば我ら人類の味方、ナイーブな悪魔の新刊が発売されています。しかしこの展開は、いやはやそう来ましたか。一瞬「これは…(ちょっとやりすぎでは)」と思ったけれど、いいんだ頑張れヘルボーイ!アーティストはミニョーラじゃないけれど、丁寧で美しい絵に私は大変満足しています。
ヘルボーイ:百鬼夜行 (JIVE AMERICAN COMICSシリーズ)
- 作者: マイク・ミニョーラ,石川裕人
- 出版社/メーカー: ジャイブ
- 発売日: 2010/05/30
- メディア: 大型本
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清代に心が傾いている今、これが欲しい。
清朝北京都市大図典―康煕萬寿盛典図・乾隆八旬萬寿盛典図(参考図)
- 作者: 瀧本弘之
- 出版社/メーカー: 遊子館
- 発売日: 2002/01
- メディア: 単行本
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六四
「近いうちに」っていつだよと我ながら思うのですが色々とこう。すみません。ありがとう。日々充実している…のかなあ…。もう少し趣味に費やす時間があればというのは欲張りすぎかもしれません。
まだ読み始めですが、すごく面白いですこの本。
これからの「正義」の話をしよう――いまを生き延びるための哲学
- 作者: マイケル・サンデル,Michael J. Sandel,鬼澤忍
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2010/05/22
- メディア: 単行本
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編集者がもしオブライエンの本のタイトルを意識していたら握手してもらいたい。
- 作者: ティム・オブライエン,Tim O'Brien,村上春樹
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 1998/02/10
- メディア: 文庫
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今日は大陸では黙祷の日なのかな。(そうであればいいなと思う)
■
ああ関西コミティアに行きたかったなあ!
って、どうもお久しぶりです。5ヶ月とはなかなかの放置っぷりですが、元気に楽しく生きていますとも幸福幸福。しかし例年この時期は主に職場で愉快に暮らしていて、先週はついに週休1日すら確保できず、行楽日和の土日両日とも仕事に励んでおりました。関西コミティア会場から届く芝岡君からのメールを読むたびに「私はこんな薄暗い事務室で何で書類と格闘を」と切なく歯噛みしていましたよ。行きたかったなあ!お一人お一人と言葉を交わして感謝を伝えたかったなあ!楽しみに待ってくださる方からいただく言葉が一番の糧となります。ようし、次回は何としてでも新作を持って参加しますよ(言い切った)、描きたいんだ私は!サイトも何とか再稼動できればいいのですが。激務の春を越えさえすれば、ええいやってやる。
とりあえず、ブログを放置しすぎないようにします。気に入ったものに対して「好きだ好きだ」とわめくくらいの活動はしてみよう。
ではまた、近いうちに。
始動!
今日は張り切って業務開始して飛ばしに飛ばしました。いやー楽しかった、良いチームだなあうちの係は。でもあまりスタートダッシュしすぎると息切れするのでほどほどにね。
創作はじめました(冷麺風に)
ほら見て嘘じゃないよ!短いレポートのため、ネタ出し後にミニコンテ。いつも山ほどバリエーションを考えて迷うんだよなー。うまく組み上がっていくと「よっしゃ!」だけど、どうしてもギクシャクしてしまう部分が出て、後で「うーん」と思うね。まあ今回は勢いだけでGOですよ。怒涛の業務ラッシュの前に形に出来ればいいのですが、本当に自分は悲しくなるほどに描くのが遅い。
今年は創作活動再起動の年です。実現可能性はとりあえず脇に置いて夢だけ語ると、レポートを仕上げたら卓球ギャグの続編を描いて1冊にまとめる。続きを読みたいとリクエストをくれた友に捧げます。草野球は少しだけ再版。あと弁髪漫画に手を入れて再版。これを春までに、って無理か無謀か、2月以降は終電コースだし色々予定が山積みだからなあ。
ともあれ、我が相棒の後をよたよたと追いかけていくつもりです。先導よろしく!
謹賀!そして山中貞雄監督!
いやもう正月って三日じゃ全然足りませんね、あと十日くらいあってもいいと思うね。凧揚げも百人一首もできませんでしたが、素敵な御酒を沢山いただきました。「禄乃越州」の澄み具合はちょっとやりすぎではないですかうまいうまい。水のようにさらさらと、満足満足。さあ年賀状を書こうかな、って遅すぎますかまあ許せ、だって山中貞雄映画祭が!
生誕百年記念上映、勿論通いましたよシネ・ヌーヴォ!3回券2枚では足りませんでした。7回見たのかな、いやー良かった本当に良かった。学生の貞雄さんが辞書に描いたパラパラ漫画、カメラワークや殺陣がすごくて、よくこんなものを描いたもんだとにこにこ笑いながら見てしまいました。あの人は映画を撮るために産まれたんだな、間違いない。現存三作がどれも素晴らしく、喪ったものの大きさに溜息をついてしまいます。開封で亡くなったんだよね…。そういえば中島敦さんも2009年が生誕100年だったんだよなあ。
初めて山中作品に触れた二十歳の自分は『丹下左膳餘話 百萬兩の壺』の左膳@大河内傳次郎にベタ惚れして何てキュートな剣客かと転げ回っていたものですが(今見ても言葉と裏腹な行動があまりに可愛らしく、殺陣の格好良さに、声も素敵だなあともう私は)、今回は更に『人情紙風船』の髪結い新三の胸を張った潔さに惚れ、『河内山宗俊』の金子さんの飄々とした姿と覚悟した瞬間の美しさに胸を衝かれました。『紙風船』も『河内山』も軽妙な会話がまた良いんだよなあ。
そして何度見ても『河内山』の原節子の可憐さはとんでもないです、古今東西の映画の中で「最も守ってあげたい人」不動のナンバー1です。これまた二十歳の自分がお浪さんのあまりの可憐さに拳を握ったことをよく覚えています。通常、小娘には欠片も興味のないわたくしですが、あのけなげで愛らしい娘さんには一発ノックアウトされました。身を捨ててでも守ろうとする金子さんと河内山の親分の気持ちが実によくわかる。あの娘さんのためなら私だって一肌脱いでやるよ、と今回もまた思いました。素晴らしい俳優陣と不世出の監督が作り出した幸福な映画です。ああ山中貞雄監督が長生きしてくれていればなあ戦争がなければなあ、せめて失われたフィルムが一本でも発見されたらなあ!
『紙風船』と『河内山』に対して「暗い話だな」という記憶しか残していなかった前回は一体何を見ていたのか。そう思うと、成長とは言わぬまでも目線が違ってきているのだなと、年齢を重ねた喜びを感じます。後戻りなんて絶対したくないな。去年の自分より今年の自分の方がわずかなりとも変わっていけますように、ようしやってやろう。今年は良い年ですよ!
興奮さめやらずに字幕付きDVDを鑑賞。「俺はまどまどしい奴ァ大嫌いだ」って左膳の兄貴、どういう意味ですか。「しつこい」「細かい」「じめじめした」「たどたどしい」を足して割った感じかな。「金の話と喧嘩は大きい方が面白い」と言いながら、登場人物の誰もが本気で百万両を手に入れようとしているわけではないところがまた好きなんですよ。
- 出版社/メーカー: 日活
- 発売日: 2004/05/07
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そうそう、『ONEPIECE』0巻が手元に2冊、つまり大いに楽しんだわけですがそれはさておき、尾田さんのコメント絵が左膳なのが嬉しくてですね!あの人絶対『百万両の壷』を見たね気に入ったね好きだろうね。人を楽しませようとする書き手があの作品に惚れない筈がない。言い切ってしまうよ、だって山中貞雄監督だよ、映画の申し子だよ!
まあ少し落ち着け。えーと、仄聞するに一年の計はどうやら元旦にあるとやら。だとしたら今年は創作年ですね。お互い頑張ろう。
仕事もやってやるぜ、いつか私は今の上司である係長のように、決断力と包容力を持って部下を庇える人になりたいよ。どれだけ助けてもらっているか、もう感謝してもし足りない。このご恩を後輩に還元するんだ。人に優しく!
では良いお年を!
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ジミー・コリガンの日本語版続刊はもうないのだろうかと心配していましたが、出版社のサイトを見ると2巻3巻ともに2010年春刊行予定だとのこと。続きを早く読みたいけれど、切なくて苦しいので見たくないような気もする。ジミー…。
- 作者: Chris Ware,クリス・ウェア,峯岸康隆,山下奏平,中沢俊介,伯井真紀
- 出版社/メーカー: PRESSPOP GALLERY
- 発売日: 2007/04/25
- メディア: ハードカバー
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http://presspop.com/shop/chris_ware/cw_008.html
ちなみに私はこのレビューを読んで1巻を購入しました↓
http://www.planetcomics.jp/review/16/index.html
アメコミ…じゃない、グラフィックノベルにはこういうとんでもない作品があるから油断なりません。